中国共産党と豚肉

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【問題】中国に「豚肉」を一番輸出している国は?

答えは、ブラジルです。

中国の食文化において主要なタンパク源として挙げられるのは「豚肉」です。

食料市況の一番上に表示されます。

米中対立が本格化してくるなか中国の首根っことなる食料問題。

14億人はGDPの源ですが、反面、この人口の食料を確保することは並大抵のことではないと思います。

中国共産党指導部にとって、14億人の食料を確保することは、どんな外交政策よりも優先度が高い事案です。

▪︎歴史的シナリオ

豚肉の入手ができなくなる→入手困難、

価格高騰→人民の暴発→長期化→義勇団→内乱→以下、

中国の歴史の繰り返し。

ここに政府の汚職などの「腐敗」というフレバーが重なると「中国ボカン」歴史シナリオの発動要件が整います。

▪︎習近平さんの気持ち

共産党は、フレバーを防止するために前2期をかけて腐敗構造を徹底的に叩いてきました。

フレバーの効果が一番厄介だからです。

今回のロシアとウクライナの戦争。

中国とロシアの関係は経済的には系列企業みたいなものです。

親会社と関連会社みたいな関係。

ただし、関連会社の社長は制御不能。

ウクライナへの侵攻は、勘弁してほしいけどやるなら文句は言えないし、言わない。ただ、何も助けもしないよ。

という言い分です。

ただ、一つ厄介なのはロシアはブラジルへ豚の飼料を輸出しています。

なので、ブラジルがロシアにつくかウクライナにつくか。

実は、めちゃくちゃ重要なポイントでした。

習近平さんも人間。どんな気持ちだったんでしょうね。

まじ、やりやがった。

くそ迷惑やん。

でもなんとかせんとな…。

ある意味、ここでこの問題を解決しとこう…。

とかでしょうかね。

▪︎中国共産党の凄み

結果として、ブラジルはウクライナ側(西側諸国)に組せず中立をと表明しました。

そして今回の発表。

ドル決済ではなく自国通過で決済。

米国の影響を受けずに取引できる仕組みができました。

これで中国のチョークポイントである「豚肉」安全保障のレベルを高めることができました。

つまり、「中国ボカン」歴史シナリオ発動要件が減ったことを意味しています。

中国・ブラジルが自国通貨決済で合意

https://www.sankei.com/article/20230331-E7JV6SJKEFIRRI3RIO7ENRDDZA/

ブラジル大統領「中立維持」、ロシアのウクライナ侵攻巡り

https://jp.reuters.com/article/brazil-russia-idJPKBN2KX031