連休明けは下落も、下値は固いか

朝の相場日誌




 

おはようございます!

22日火曜日の米国市場は、NYダウ27288.18ドル(+140.48ドル)、NASDAQ10963.64ポイント(+184.84ポイント)と反発しました。

 

月曜日に一時900ドル下げたNYダウ、小幅下落に納まっていたNASDAQでしたが、昨晩はハイテク株が大きく上昇をけん引して戻しています。

クラウド事業の拡充を発表したマイクロソフト、アナリストが判断を引き上げたアマゾン、リバウンドしているZoom6%上げています。

 

業績好調なハイテク株は先週までの下落により、割安感が出たようです。

NYダウ構成銘柄は新型コロナによる影響で業績が悪化している企業が多いため、追加経済対策頼み、一方ハイテク株は感染拡大により業績好調と2極化はさらに鮮明になっていきそうです。

 

昨日のコメントにも記載していましたが、米政府、与党共和党、野党民主党の間で追加経済対策がまとまっていません。

これにより、追加策が想定よりも遅れること、また想定の15000億ドルから2兆ドルの規模から少なくなることも考えられます。

そうなると、NYダウにとっては、向かい風になってしまいそうですね。

 

FRB議長、議会に財政出動促す 日経新聞

 

 

日経平均について

 

昨晩の日経平均先物は、22715円(前日比-95円)で取引を終えています。

※先物の価格は、9月末の配当落ち分が日経平均日で約120円安くなっている。

 

金曜日日中の先物取引の終値は23,220円でしたので、550円安となっています。

本日の日経平均は22855円付近から始まりそうです。

 

為替が104円で推移していることから、輸出系の企業は厳しくなります。

日銀短観想定レートは107108円で、今の水準が続くと下方修正する必要が出てきます。

このことを考えると、上値は重たくなり23500円は下降の①番になると想定しておきます。

 

ただ、前場に大きく下げると日銀の存在感が出てくるため、下値は徐々に固まりそうです。

連休中の最安値は22,460円、そこから見ると400円ほど値を戻していることになります。

 

また、22700円付近には13週移動平均線も控えていることから、本日すぐに底割れをすることは難しそうです。

 

 

ここにきて日銀の存在感と空売り増加による株不足が短期的な下値固めの役割を果たしていますね。

 

一方で、NASDAQが堅調なことから日本市場でもハイテク関連やシステム関連は強くなりそうです。

菅内閣の目玉となっている「デジタル庁」についてですが、人事に進展がありました。

TPPを実質まとめた甘利氏が自民党内の座長に就任することに!

経済財政担当大臣だった甘利氏は秘書らが都市再生機構(UR)に対して口利きしたことが問題となり、辞任しました。

まとめる手腕は折り紙付きですので、菅首相がデジタル化に進める意気込みはかなりのものだと、伺う知ることができます。

 

23年の黒田総裁任期まであと3年。

それまでにデジタル化を進めて日本に新たな期待が持てるように政治が主導して付加価値を高める必要があります。

人口減が加速する日本市場に魅力は薄れてきており、このままだと日本売りが加速し、円安、ハイパーインフレへとこれまでの「ツケ」を払うことになりかねません。

 

株価は不安定な状況ですが、このような状況の中でも売上高が伸びている企業をチェックしていきましょう!

それでは、本日の相場もZEN力で!

 

 

〇自民・下村氏「デジタル化へ新組織」座長に甘利氏 日経新聞