【朝の相場日誌】日米の差について

朝の相場日誌




 

おはようございます!

10日月曜日の米国市場についてです。

NYダウの終値は27791ドル、357ドル上昇しています。

NASDAQは10,968ポイント、42ポイント下落しました。

 

米ギリアドがコロナ治療薬の申請をしています。

1つくらい11月にはワクチン承認がされるのではないかとの見方も出ていますね。

新型コロナへの懸念が和らぎ米国経済が動き出すと期待から、ハイテクのNASDAQより、NYダウが買われています。

NYダウの上昇に寄与したのは、ボーイング、キャタピラー、アップル、スリーエムでした。

 

21年前半の米景気回復は従来想定よりも強くなるとの意見もあり、これまで売られてきた旧来型産業へバリュー投資(割安となった企業に対する投資)の資金が入っているようです。

 

NYダウをチャートパターンでみると、6月8日高値を超えたため、新型コロナ以前の高値を狙いに行くパターンに入っています。

 

個人的には、トランプ大統領が失業給付の増額措置の延長を含む大統領令に署名したことは大きいです。

 

※失業者数について、日曜日のコメント。

「新型コロナの影響で失業した人数 2120万人。

緊急事態宣言後、復職した人数   906万人。

まだ、1,214万人の方が、失職している状況を考えると、米国政府が再度給付金を検討している背景が見えてきますね。」

 

これらのことを考えて、日本市場を考えてみましょう。

旧来型産業の決算発表を読むと事態は深刻です。

日本の失業者については、解雇しやすい米国と時間差があり、今後、これから増加していくとみています。

国内消費を高める景気刺激策が不十分なため、米国と比較すると回復は遅れそうです。

 

米国市場の株高が追い風となり、上値を追いかける展開となりますが、 コロナ前の株価までの回復は厳しいとみています。

 

 

目先の値動きは、チャートパターンからみると上値を追いかける形です。

注意したいことは、バリュー投資への期待は日米で異なります。

米国の国力や平均年齢を考えると米国では旧来型へのバリュー投資はまだ良いと思います。

一方で、日本の場合は、人口減と国内消費の低迷を考えると、銀行株などの旧来型へのバリュー投資は厳しいです。

 

国内投資は、バリュー投資ではなく、グロース投資(成長企業に投資する)を主軸にしていきましょう!

 

さて、今日の決算発表は、225件です。

金曜日の決算でチェックした銘柄を中心に、本日も頑張っていきましょう!

 

 

 

ピックアップニュース

 

〇トランプ氏、追加経済対策の大統領令

 

〇ギリアド、「レムデシビル」をコロナ治療薬として新薬承認申請

 

〇上場企業の純益36%減、減収減益6割

 

〇本日の決算発表