おはようございます!
28日木曜日の米国市場は、NYダウ終値28,492ドル(160ドル高)、NASDAQ終値11,625ポイント(39ポイント安)となりました。
注目されたFRB(米連邦準備理事会)は、現在のややバブル気味の株高に対する対応策となる利上げを物価が明確に上昇するまでは見送ることを発表しました。
今年の6月頃に2022年までは利上げをしない旨を発表していたため、大きな材料ではないはずなのですが、昨晩はこれを受けて金融株が買われています。
このように少し前のニュースを再度アナウンスすることにより、市場を刺激することは多々あります。不思議です。
「これって前に言われていたよねぇ」
最初の発信の時はあまり反応しないかったのに、数か月後に再度同じ内容を発信すると市場は反応するということがあることを頭の隅に置いておいてください。
また、米国では新型コロナ感染者数が減少傾向にあることや、ワクチン開発期待もあり旧来型産業に資金が少し戻りつつあるようです。
一方で、これまで高値更新していたハイテク株、NASDAQは利益確定売りが出て小幅下落となっています。
米国市場で気になるニュースは「TikTok」の買収先の話題です。
本命のマイクソフト、ウォルマートが連携してライブコマースのシェア取りに向かっているようですね。
アマゾンに対抗するなら、これは効果的ですね。
穴としてはオラクルが密かに狙っているようです。
6月にTikTok米国市場のCEOに就任したメイヤー氏(元ディズニー)が退任を発表しました。
本来の仕事とはことなるジャンルになったことが要因のようですね。
バイトダンスの創業者兼CEOの張氏は「世界的に、特に米国とインドで直面している課題の解決に急いでいる」と述べており、米中対立がインドにも及んでいることを示唆できます。
今後、どのうように動いていくのか、注目したいと思います。
ちなみに、マイクロソフト、ウォルマートの株は上昇しています。
日経平均について
シカゴ日経平均先物は、23,235円(日中の日経比26円高)で取引を終えています。
木曜日の日中は調整していた日経平均は、夜間も大きな動きはありませんでした。
5MA、10MA付近まで下げており、調整が一巡して再度上昇できるか、注目したいと思います。
木曜日の相場では、SaaS関連が調整気味の値動きになっていました。
NASDAQが調整したことから、少しハイテク関連は手控えられそうかなと想定して、相場に臨みたいと思います。
米中対立の影響を大きく受けているのがハイテク企業とすると、自動車産業は中国依存を高めていることに注目しておく必要があります。
EV最大手のテスラの株価が急上昇している要因は、afterコロナの景気刺激策の一環として、EVへ移行が急激に進むとみられているとの思惑があります。
また、ロビンフットという手数料無料の株式取引が人気を集めています。
カリスマ経営者であるイーロンマスク個人の人気もあり、テスラ株に資金が集まっていることも要因の一つです。
EV化が進むと部品メーカーの生き残りが厳しくなります。
一方で、EVにも転用される製品のメーカーは、系列に関係なく売ることができるようになるため、今後の伸びが期待されます。
このあたりも、色々とチェックしていくと面白いものが見えてきそうですね。
それでは、本日の相場もZEN力で!